「好中減少症の疑いがあります。入院してください」
こう告げられて頭の中が真っ白になりました。
この時は、好中球減少症がどのような病気かわからなかったので、ただ入院と告げられたことにショックを受けたことを覚えています。
長男が9ヶ月の時、後頭部にできたオデキがなかなかひかず、一度、病院で診てもらおうと連れて行きました。私はどちらかというと「自然派育児」の考えなので、緊急性のない症状は、ある程度まで様子をみます。
しかし、あの時はいっこうに腫れのひかないオデキに悩んでいました。
町の病院で、血液検査の結果を見せられ「好中球の数が異常に少ないです。紹介状を書きますのでこのまま国立◯◯医大に行ってください」と言われ、血の気がスゥ〜とひき、心臓がバクバクしました。
「まさか、ウチの子が・・・」
「大丈夫、大丈夫。医師が念には念を入れているだけだ」と自分に言い聞かせていました。
医大に到着し、担当になった医師からも「やはり好中球が異常に少ないです。後頭部の腫れのこともありますからこのまま入院してください」と言われました。
ここから3週間の入院生活が始まりました。
翌日見舞いに行くと、点滴の針を固定するために腕に包帯をグルグル巻きにされている息子がベットに座っていました。何をわかっているように私に向かって微笑む息子を見て泣きそうになりました。
「絶対に早く退院させ、健康な身体にしてやる」と心に誓いました。
奧さんと息子は入院生活。
私は、毎日狂ったように「好中球減少症」について調べまくりました。
・年とともに改善する
・放射能の影響で小児に影響が出ている
などとあり、一喜一憂する日々。
入院して何日かが経ち、医科長からも話があるからと別室に呼ばれました。会議室のような部屋はスライドを見せるためか暗く重苦しい雰囲気でした。部屋の真ん中には長机があり、私と私の膝の上に息子、隣には奥さんが座りました。
向かいの席には、医科長や担当医が座りました。
そして、一番奇妙だったのが、その長机から離れた部屋の後ろの方に研修医であろう若い先生たちが10数名、椅子に座っていたのです。その光景が異様で、「ウチの子はどうなるんだ」と不安になりました。
そんな中、医科長の話があり、スライドを見せながら好中球の説明をして下さいました・・・要は菌への防御ができにくいという事でした。
息子の好中球は活動している。ただ、数が少ないという事でした。200だと。500を切ると感染症になりやすい可能性もあるので好中球が正確にどれだけあるのか調べませんか?と。
町の病院でも、この病院でも調べたのに、またか・・・。
「採血の方法は?」と質問すると、「骨髄から採血する」という返答。
この雰囲気でそう言われたら頷くしかないと思いましたが、息子はまだ9ヶ月、しかも、好中球減少症はすぐに命をかかわるものでもない。治療ならまだしも、採血のためだけに背骨に針を刺すのは・・・と思い、「検討させてください」と伝え部屋を出ました。
結局、それ以降病院側から「背骨からの採血」の話はなく、オデキを切って膿を出してもらい退院。
好中球数の変化を確認するので、月に1回は採血(手の甲からです)に来るよう言われ退院しました。
退院して、ここからが本当の戦いです。家族一丸にならないといけません。
塩を変えたり、重曹を購入したり、試行錯誤の日々。
そんな日が何日も続き、仕事前にスマホで調べていると、好中球減少症のことを書いてある本がある事を知り、その場で購入。
元気がよみがえる適温クッキング―ついに見つけた美味しさの秘密 (シリーズ生活の知恵―食)
本が届き貪るように読みました。
この本には、骨を強くし、骨髄からの血液が正常に造られるようになれば、好中球も正常になる。だから、いりこ、日光浴、ビフィズス菌を摂りなさいと書いていました。
私は血液造血には腸の影響が強いと考えているので、納豆やぬか漬け(奥さんの手作り)も食べさせ、出来るだけ添加物の少ない食品を選ぶようにしました。
無農薬野菜を食べさせるため、家庭菜園にも挑戦。そんな生活を続けて数年、現在、9歳の息子は、家庭菜園の野菜をそのままかじって食べています。
一応、菌が心配なのですが・・・w
月に1度の採血も、3ヶ月、半年となり、医大の先生も採血に来るようにと言わなくなり、現在は通院もしていません。
小学校にも休まず通い、ころんで擦りむいても酷く膿んだり体調を崩すこともありません。ワクチンや生活用品、食事に気をつけているせいか、他の子ども達より体調を崩すことが少ないように思います。
やっぱり、身体は口にするもので出来ている。変なものを食べない事が大事と痛感しています。
余談ですが、うちはマク◯ナルドなどのファーストフードは普段食べさせていません。だから、誕生日に何を食べたいと聞くと「マク◯ナルド」と言いますw その日は、特別に家族で食べに行きます。
最後に、お子様の好中球減少症に悩む、お父さんお母さんの皆さまへ
本当に不安だと思います。情報が少ない分不安が増します。きっと、病院側も手探り状態の症状だと思うので、皆さんが気持ちをしっかりと持って、子どもの検査などは十分に検討してあげてください。我が家が西洋医学に頼るのは緊急性のある症状への治療のみなのですが、その他の症状は、まずは、親である私たちが考えます。慢性病やアレルギー、がんや生活習慣病、◯◯症などは、やはり生活の改善、食事を見直すことが改善への近道だと思います。頑張ってください。必ず改善するはずです。
☆人生変えたきゃ、食べ物を変えよう☆